夏の部活で気を付けたい脱水と熱中症|ジュニアアスリートの水分補給の考え方

熱中症は命に関わる場合があります。
そして多くの場合、熱中症の手前には脱水があります。脱水を防ぐことが熱中症予防の基本です。

現場でよく見るのが「渇いてから飲む」選手です。
しかし口が渇いた状態はすでに脱水が始まっているサインです。
渇きを感じる前に飲む習慣をつくることが、予防の第一歩になります。


目次

熱中症がなぜ怖いのか

熱中症は重症化すると意識障害・臓器障害につながります。軽症でも、その日の練習や試合を続けられなくなるだけでなく、回復に数日かかることがあります。

特に注意が必要なのは以下のタイミングです。

・5月頃の急に暑くなった日
・お盆休み明けの練習再開日
・湿度が高い日(気温が低くても要注意)

これらに共通するのは「身体が暑さに慣れていない状態」であることです。
身体が暑熱環境に適応する「暑熱順化」には1〜2週間かかります。

急に暑くなった日や休み明けは、暑熱順化ができていないまま運動負荷がかかるため、熱中症リスクが跳ね上がります。


大量発刊時にはスポーツドリンクが有効

水分補給には水・麦茶・スポーツドリンクなど選択肢がありますが、ジュニアアスリートにはスポーツドリンクが基本です。

理由は2つあります。
発汗で失われる電解質(ナトリウムなど)を補えること、
そして糖質によるエネルギー補給が同時にできることです。
成長期で運動量の多いジュニアアスリートにとって、水分と糖質を同時に補えるスポーツドリンクは効率的な選択です。


スポドリが苦手な選手への対応

ベタつく感じや甘さが苦手でスポーツドリンクを好まない選手も多くいます。その場合は麦茶+塩タブレットの組み合わせで対応できます。

塩タブレット1粒に含まれる塩分は約0.1gです。
500mlのスポーツドリンクを麦茶に替える場合、塩タブレット5粒程度を目安に補うと電解質のバランスが近くなります。

ただし塩タブレットだけでは糖質補給ができないため、補食(おにぎり・バナナなど)と組み合わせることを忘れないでください。


水分補給のタイミングと量の目安

・朝食をしっかり食べる
・練習・試合の30分前にコップ1〜2杯(200〜400ml)飲んでおく
・練習中は15〜20分ごとに150〜200mlを目安に飲む
・渇きを感じる前に飲む習慣をつくる
・練習後は体重減少分を水分で補う(体重1kg減=約1Lの水分損失)

「渇いてから飲む」では間に合いません。特に湿度が高い日は発汗量が増えるため、こまめな補給が必要です。


保護者ができる準備

・スポーツドリンクを薄めすぎない(市販品をそのまま使う)
・水筒の容量を確認する(練習時間に対して足りているか)
・麦茶派の選手には塩タブレットをセットで持たせる
・休み明けや急に暑くなった日は特に注意して声をかける


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